口から水を出して噴水になるはずの緑道のカエル。
こびを売った表情がかわいくないです。
まだまだ暑い日が続きますね。
いったいいつまで続くのでしょう。
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「どうして泣いてるのですか?」
「なんだかえるさんなの、私の大事な黄金のまりが泉に落ちてしまったから泣いているのよ」
「なんだそんなことですか、では私が黄金のまりを持ってきたらお姫さまは何をくれますか?」
「なんでも! きものでも真珠でも宝石でも黄金のかんむりでもよ!」
「そんなものより、お姫さまのお友達にして下さいな。
お姫さまと同じ食卓で、お姫さまと同じ黄金の皿で食べさせてくれて、
同じ盃を使わせてくれて、同じ床で寝かせて下さいな。
そうしたら、黄金のまりを拾ってきてあげましょう」
「もちろんよ。黄金のまりをとってきてくれたらその通りにしてあげるわ」
心の中では、カエルの約束なんて守るつもりは少しも無かったのですけど…。
お姫さまの返事を聞くと、カエルは泉の底から黄金のまりを口に浮かんできて
草の上に放りなげます。
それを拾い上げるとお姫さまは大喜びでお城へ帰っていきました。
「待って〜 置いていかないで〜」と、
叫ぶカエルの声を無視したまま…。
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グリム童話のカエルの王様の一部。
その後、お姫様はカエルを壁に投げつけます。
恐いです。
よくわからないお話です。
でも、結局幸せになるのです。
むちゃくちゃです。
そんな世の中です。
世の中をきちんと整理し、把握し、納得して生きていくのは
無理があるのかも…。
なので悪あがきしながら生きてきます。
ごちゃごちゃと。